まずは「本当に申し訳ございませんでした。そして、本当にありがとうございました。」と言わせて下さい。
日本ヒューレット・パッカード株式会社様(以下日本HP社)についてブログを2件書きましたが、本日、デスクトップPCご担当のK様(女性の方ですが、個人情報の関係がございますので伏字にさせていただきます)より、状況についてのご連絡がございました。
K様が社内にあるMS211jpモデルの実機にて検証を行っていただいた結果、以下の問題点が明らかになりました。それを包み隠さずに非常に真摯にご連絡いただきました。
問題点 : 日本HP社のあらゆる製品の中で唯一MS210シリーズのみ、光学ドライブを「イジェクトボタン」で開きメディアを取り出した場合に限り、前のメディアの情報がそのままOS(Windows 7)に残る。
つまり、私が次の様な操作をしたため、DVDが見られないという現象が発生しました。
操作手順 : EXILEのAudioCD(CD-DA)をHP MediaSmartで再生し、その後イジェクトボタンを押下してメディアを取り出し(PC上ではCD-DAのメディア情報が残ったまま)、今度はEXILEのDVDをセットしてメディアをマウントさせ、HP MediaSmartでDVDを再生しようとしたためエラーが発生した。その後、別の映画DVDを10枚試したが、当初のCD-DAのメディア情報が残ったままのため、全ての再生でエラーが発生した。
昨日K様とお話をしたのが午後3時頃で、約26時間後の午後5時には問題点の発見まで完了したということになります。
これは、非常に驚愕の事実です。私がK様にお伝えした情報は
・正式型番
・DVDがHP MediaSmartおよびCyberLink DVD Suiteで再生出来ない
・DVDがWindows Media Centerで再生出来る
というわずか3点の情報のみです。操作手順はおろか、ソフトウェアのバージョン情報もお伝えしておりません(私が拒みました)。
つまり、K様はたった3点の情報から、問題点を発見し、さらには再現手順までをも明確に分析なさったということです(しかも技術部門の支援を得ずに、全て独力とのことです。これほど短時間ということは、もしかしたらお昼の時間なども潰してご対応いただいた可能性もあります)。
果たしてこれ程の高度な技術力と豊富な知識をお持ちの方がどれだけいらっしゃるでしょうか?
さらに特筆すべき点は、私はK様に対し非常に傲慢かつ意地悪な(それこそ非常にK様を責める内容の)話し方をしました。それにも関らず、K様はご自身の持つ全ての英知を集結し、わずが26時間で見事に問題点の発見にまで至りました。
K様が問題点を発見出来たのは
・通常とは異なる(つまりは規格外の)DVDメディアをご用意いただいた(通常の映像用DVDには「AUDIO_TS」および「VIDEO_TS」の2つのフォルダがあり、「VIDEO_TS」フォルダの「VIDEO_TS.VOB」をまず探します。そこでK様は別のフォルダ構成のDVDメディアをご用意いただいたそうです)
・検証用のMS211jpをご用意いただいた
・何度もメディアを刺したり抜いたり、また取り出し方もイジェクトボタンを押す方法とコンピュータからドライブを右クリックして取り出す方法を組み合わせて試した
ということです。これはハッキリいって非常に気が遠くなるような細かい、そして非常に面倒な作業です。
私はK様を電話で非常に傷付けてしまいました。それにも関らず、「日本HP社」だけではなく、全世界の「HP社」代表として、意地悪な私に対し、誠心誠意ご対応いただいたという事です。
私は自分の醜さや愚かさ、そして傲慢さについて非常に反省をしました。
人間は美しい風景や絵画、美しい音楽などに触れた時に心の底から何かを感じます。
今日、私は非常に清く美しい心をお持ちの方とお話をしたことで、「何か」が心の琴線に触れたのを痛感しました。
自分のブログに関しては「提灯記事は絶対に書かない」というちっぽけなプライドを持っています。従いまして今日ここに書いた内容は私の今の心境そのものです。
最後に、(問題点はまだ解決していませんが)日本HP社の製品を友達に勧めて本当に良かった。そして今、自分が使用している日本HP社の製品を、これからもずっと、ずっと、大切にしたい。そんな気持ちで締めくくります。
日本HP社の「顔」として、私の心の暗闇の部分を照らして下さったK様。本当にありがとうございました。